安全ワークショップふりかえり
2018.02.07
中学1年で実施している「安全ワークショップ」は、学校内で過ごす時間や登下校などの時間を、お互いが安心して快適に生活するためには、どのように他者と関われば良いのか、どのようなことが大切なのかを、共に考え、体験的に学ぶプログラムです。学期はじめの4月、9月、1月に実施しています。先日その3回目が終了しました。毎年、学校や生徒たちの置かれている環境にあわせて、プログラムを少しずつブラッシュアップして実施してきましたが、今年は新たな試みとして、中学1年生の時に「安全ワークショップ」を受けた中学3年生に、講師の方々と共にワークショップの運営に関わってもらいました。
先日掲載された「中学1年安全ワークショップ第3回」の中でも「1年生の時にワークショップを体験した先輩たちはとてもやさしく、すごいなと思い、自分もあのようになれれば、ワークショップが身になったということなのかなと思いました」という中学1年生の感想が紹介されていましたが、今回中学3年生が参加した意義はとても大きかったようで、他にも「自分も中学3年生になったら、あんな風にふるまえるようになりたい」「自分も中3になったらワークショップを手伝いたい」などの声があがっていました。
今回、有志の中学3年生には打ち合わせからワークショップの実施、そしてふりかえりまで、全面的に協力してもらいました。ワークショップの最後には、中学1年生に向けてそれぞれコメントを残してくれました。中学3年生からの言葉は、中学1年生たちにしっかり届いていたように思います。
当日は沖縄から劇団「TEAM SPOT JUMBLE」のみなさんがワークショップの見学にいらしていました。ワーックショプの後にファシリテーターとして参加した中学3年生に、あたたかいお言葉をかけていただきました。誇らしげな中学3年生たちが印象的でした。
参加した中学3年生の感想を引用します。
「最初の方は、緊張してました。けれど、だんだん慣れてきて、一年生のノリにも合わせることができました。自分の演技にも満足できたので、楽しかったです。自分も、演技している中で『相手がどんな気持ちなのか』を体験することができました」
「中1の時に受けた安全ワークショップでの先生側にたって演技をさせてもらうということをやらせてもらった。演じている時の緊張感で終わった直後ふりかえると『あの時ああやっとけば』と思うことが多くあったのだが、そういう反省も含めて機会があれば是非またチャレンジしたいです」
「今回の手伝いを通してコミュニケーションとは相手と自分、そして周りの状況によって成り立っていて逆にそれらによって簡単に変化していくもので、だからこそ自分自身も周りの状況や相手のことを見て話をしたり行動したりしなければいけないのだと思った」
中学1年生のためにワークショップに運営側として参加する中で、自分自身の中にも新たな気づきが生まれていることが分かります。中学1年生だけではなく、協力してくれた中学3年生にも豊かな学びの機会になったのであれば、大変嬉しいことです。
来年度以降も「安全ワークショップ」を体験した上級生が「安全ワークショップ」の実施に関わり、海城に入学したばかりの1年生と共に、安全快適に生活できる空間を作っていってくれることを願っています。